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わたくしといふ現象は・・・

2020年9月11日

宮沢賢治「新編 宮沢賢治詩集」

生前自費出版し、売れなかったと言われている不朽の名作「春と修羅」、ほか詩ノートや歌曲からまとめられた一冊。
一文一文が美しく、じんと泣ける一編もあり
いつまでも大切にしていたいです。

春と修羅の冒頭は大変難解ですが、それゆえ印象に残る一文だと思います。

「わたくしといふ現象は
仮定された有機交流電燈の
ひとつの青い照明です
(あらゆる透明な幽霊の複合体)」
※本文冒頭より

真意は当人にしか分かりませんが、その解明されない一文が
何よりも美しくかっこいいです。
この幻想的な作品が約100年前の物という事実に驚かされます。

ぜひご一読ください。

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