洋書 買取 横浜 |EMBASSY TO CHINA NIEVHOFFを高価買取しました。

洋書 EMBASSY TO CHINA NIEVHOFFの買取実績詳細

項目詳細
買取日2025年2月18日
買取方法出張買取
買取金額89,000円
買取地域神奈川県 横浜市
ジャンル洋書
冊数1冊
主な内容EMBASSY TO CHINA NIEVHOFF
本の状態キズ汚れあり

EMBASSY TO CHINA NIEVHOFFの買取を行ったスタッフからのコメント

横浜エリアにおける洋書買取のなかでも、特に価値の高いジャンルとして注目されているのが、歴史的文献・外交記録・探検記などの一次資料的価値を有する洋書です。その中でも今回ブックリバーが買取した『EMBASSY TO CHINA NIEVHOFF(ニーヴホフ 中国大使節記)』は、17世紀に西欧と中国をつないだ貴重な外交記録であり、学術的にもコレクター市場でも高い評価を受けている洋書の一つです。

本記事では、この買取案件の概要、査定時の評価ポイント、書籍としての背景価値、そしてブックリバーが高価買取に至った理由を詳細にご紹介いたします。

『EMBASSY TO CHINA NIEVHOFF』とは?——外交史と地理探究の記録

本書は、オランダ東インド会社(VOC)の外交官ヨハン・ニーヴホフ(Johannes Nieuhof)が1655年から1657年にかけて中国に派遣された大使団の旅の記録をまとめたものです。ニーヴホフはこの任務の中で広東から北京までを踏破し、見聞した中国の文化・社会・風俗・建築・都市構造などを克明に記録しました。

書籍には多数の銅版画挿絵や地図が収録されており、当時の西洋における「東洋」への興味や幻想を象徴する書物としても知られています。ニーヴホフの記録は当時の中国の都市や人々、儀礼、自然、産業などを多角的に描いており、後年、他の探検家や地理学者の基礎資料としても大いに引用されました。

横浜での買取依頼と査定時の所感

ご依頼主様は、横浜市中区在住の研究者の方で、長年集めてこられた東洋学関連の洋書コレクションの一部を整理されるということで、ブックリバーにご相談いただきました。ご自宅の書斎には貴重な文献が多数並べられており、中でも今回の『EMBASSY TO CHINA』は、書棚の中央に特別な保護ケースで保存されていた逸品でした。

査定スタッフが書籍を拝見した際の第一印象は、「保存状態が極めて良好」という点でした。古書として200年以上の歳月を経ているにもかかわらず、背表紙の革の傷みは最小限にとどまり、ページの綴じも崩れておらず、すべての挿絵が欠けることなく揃っていました。銅版画の印刷もクリアで、当時の刷りの技術と保存環境の良さがうかがえるものでした。

また、ご依頼主様によるとこの書籍は「再版」ではなく「初期版(17世紀末)」にあたるとのことで、当時の紙質やインクの沈み具合、装丁の細部などからも真贋を確信するに至りました。こうした細かい査定を行えるのは、ブックリバーの査定スタッフが洋書専門の知見を有しているからに他なりません。

なぜ高価買取が実現したのか?

ブックリバーが本書に対して高価買取を提示できた理由は、大きく分けて以下の3点に集約されます。

1. 歴史的・学術的価値の高さ

本書は単なる紀行文ではなく、17世紀の西欧と中国の外交史、文化比較史、探検史にとって重要な記録です。西欧における中国理解の基礎を築いた文献として、多くの研究者や歴史学者にとって不可欠な資料とされています。その学術的価値は、再販市場での安定した需要にも反映されています。

2. 希少性と保存状態の良さ

現存する『EMBASSY TO CHINA』の初期版は非常に数が限られており、しかも完本・良好な保存状態での入手は困難です。今回のように、全ページ揃い・挿絵完備・綴じ崩れなしという条件を満たす書籍は、国内外問わず評価が高く、オークションでも高値がつく逸品です。

3. 市場需要の見通しと査定力

昨今の古書市場では、単なる収集よりも「研究用」「展示用」「学芸館向け」など、活用可能な一次資料へのニーズが高まっています。特に国際文化交流に関する原本・翻訳書・記録は安定した市場が存在しており、今回の書籍はまさにその需要に合致していました。

加えて、ブックリバーでは単なる買取価格提示ではなく、今後の市場見通しや所蔵の選択肢も含めてアドバイスを行っております。今回も、「残す書籍」と「手放す書籍」の分類をサポートしながら、専門書店ならではの価格をご提示いたしました。

担当スタッフのコメント

今回の査定を担当したスタッフからのコメントをご紹介します。

「このような歴史的価値を持つ洋書に出会える機会はそう多くありません。ニーヴホフの書は、単に外交的な報告というだけでなく、西洋人の視点から中国文化をどう見たか、という思想史的な観点も持っています。ページをめくるたびに、当時の空気や国際感覚を感じ取ることができ、非常に感慨深い査定となりました。ご依頼主様が長年大切にされてきた背景も伝わっており、しっかりと次の読者へ橋渡しをしていきたいと強く感じました。」


洋書買取は専門知識が鍵——横浜エリアでのブックリバーの強み

今回のような洋書買取において重要なのは、「単なる古書」ではなく、その本が持つ言語的・文化的・歴史的背景を正しく理解し、正確に評価する力です。ブックリバーでは、英語・ラテン語・フランス語・ドイツ語などの古典語にも対応できる査定スタッフが在籍しており、洋書の価値を深く掘り下げて判断いたします。

また、横浜市内は歴史的に西洋文化が早くから流入した土地であり、ご家庭や蔵に眠る「洋書の逸品」が存在することも少なくありません。書棚に眠る古書や洋書が、思わぬ価値を持つことも多いため、ぜひ一度専門業者へのご相談をおすすめいたします。


ブックリバーは、横浜を拠点に全国対応の書籍買取サービスを展開中。
学術書・歴史書・古地図・宗教書・洋書など、あらゆるジャンルに精通した専門査定スタッフが在籍しており、個人・法人問わず柔軟に対応いたします。

蔵書の整理や研究資料の移動・処分などをご検討中の方は、ぜひブックリバーへご相談ください。貴重な知の遺産を、次の世代へとつなぐお手伝いをいたします。