歴史書 買取 横浜 |18世紀 スペイン 羊皮 BOOKを高価買取しました。

買取詳細情報

買取地域
神奈川県 横浜市

歴史書 18世紀 スペイン 羊皮 BOOKの買取実績詳細

項目詳細
買取日2025年2月18日
買取方法出張買取
買取金額20,000円
買取地域神奈川県 横浜市
ジャンル歴史書・地理書
冊数2冊
主な内容18世紀 スペイン 羊皮 BOOK
本の状態キズ汚れあり

18世紀 スペイン 羊皮 BOOKの買取を行ったスタッフからのコメント

横浜市にお住まいのご依頼者様より、18世紀スペインで制作された貴重な羊皮装丁の歴史書をお譲りいただきました。
この書籍は当店ブックリバーのこれまでの買取実績の中でも、ひときわ希少性が高く、学術的・文化的価値に満ちた資料であり、高額での査定・買取を実現いたしました。
本記事では、この書籍の価値をどのように査定したのか、そして横浜エリアにおける古典籍・洋古書の市場動向について詳しくご紹介してまいります。

18世紀スペインの羊皮書籍とは──その歴史的・文化的背景

18世紀のスペインは啓蒙思想の流入と同時に、カトリックの宗教的権威が強く残っていた時代です。政治的にはブルボン朝による中央集権体制が整えられつつあり、文化的にはスペイン黄金世紀後の静かな成熟期を迎えていました。この時代の書籍は、手工業による製本が基本であり、特に羊皮(ヴェラム)を使った装丁は、高級書や官製出版物、宗教典籍に多く用いられました。

羊皮紙とは、羊の皮を加工して作られた高級筆記媒体で、紙とは異なり、耐久性・保存性に優れています。とくに地中海圏の気候と風土に適した製法により、今日でも良好な状態で残存しているものがあります。今回買取した書籍もまた、独特の艶と滑らかな手触りを持つ羊皮装丁が施され、表紙の飾り罫や金箔文字、背表紙の圧印デザインなど、18世紀特有の職人技が随所に見受けられる逸品でした。

横浜における洋古書・歴史書のニーズと市場背景

横浜は開港以来、外国文化が集まる土地として多様な書籍文化が根付いてきました。特に洋書や古典籍の需要は根強く、古書店・専門書店・大学関係者・研究機関などが集中するエリアでもあります。

当店ブックリバーでは、こうした地域性を反映し、洋古書・歴史書の専門査定を行う体制を整えております。18〜19世紀の洋書は、古書市場においても希少価値が高く、装丁・状態・印刷技術・主題の学術性など多角的な視点で価値を判断しています。とくに、キリスト教文書・帝政期の地誌・植民地史・航海録・啓蒙思想書などは、世界的にもコレクターの注目を集めるジャンルです。

査定時に評価された3つのポイント

今回買取した「18世紀スペイン 羊皮BOOK」は、以下の3点で非常に高く評価されました。

  1. 羊皮装丁の保存状態の良さ
     古書の中でも羊皮装丁は非常にデリケートな素材です。湿度やカビ、皮の硬化、反りなどによって大きく価値が下がるケースもありますが、今回の書籍は保存状態が極めて良好で、ひび割れや縮み、ページ抜けといったダメージも見られませんでした。おそらく、長期にわたり理想的な環境で保管されていたものと思われます。
  2. 刊行年・発行地・テーマの希少性
     スペインにおける18世紀発行の書籍は、英仏の書籍ほど流通しておらず、日本国内においても現存数が限られています。加えて、本書は歴史・地理・宗教にまたがるテーマを扱っており、研究資料としての利用価値が高い点も評価されました。序文に記された献辞や当時の印章なども査定評価に含まれます。
  3. 書誌的価値と文献的な独自性
     本書には印刷所の記録、出版責任者名、当時のカトリック教区名などが明記されており、18世紀スペイン書誌を研究するうえで重要な一次資料としての価値があります。書誌データベースにも記載がなく、未登録の希少種である可能性が高いため、専門市場における評価も上昇する傾向にあります。

査定を担当したスタッフのコメント

「このような羊皮装丁の歴史書を拝見する機会は年に数件ほどしかなく、非常に貴重な体験でした。書籍の開閉時に特有の革の香りがまだ残っており、ページの綴じもしっかりしていたため、保存環境の素晴らしさがうかがえました。装丁だけでなく、内容も当時の社会構造や宗教的観念を記述したもので、研究者や愛好家にとって価値の高い書籍と判断し、精一杯の価格をご提示させていただきました。」

横浜エリアで歴史書・洋書の買取をご検討の方へ

横浜市および近郊では、大学の退官整理・美術館関係者・外交関係者からの買取相談が年々増加しております。当店では書籍のジャンルに応じた専門査定スタッフが対応し、洋書・和本・歴史書・芸術書など、内容に応じて細やかな評価を行っております。

査定は無料・出張費もかかりません。特に専門性の高い書籍や、装丁・保存状態に自信のある蔵書をお持ちの方は、ぜひ一度ブックリバーまでお問い合わせください。

まとめ:本の価値は“中身”だけではない

歴史書、とくに18世紀以前に刊行された洋古書は、単なる情報の集合体ではありません。装丁、製本、紙質、使用されたインク、字体、序文、図版……すべてがその時代の文化と技術を伝える「物質的証拠」でもあります。そうした文物としての価値を正しく評価し、次の世代へと橋渡しするのが私たちブックリバーの使命です。

古書の売却をお考えの際は、「この本が本当に価値あるものなのか?」とご自身で判断せず、お気軽に専門店までご相談ください。横浜市内なら、スピード出張も可能です。歴史を次の世代へと受け継ぐその一歩を、ぜひ私たちとともに踏み出しましょう。