L’UOMO VOGUE 坂本龍一「日本特集」1988年の買取実績詳細


項目 | 詳細 |
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買取日 | 2025年6月15日 |
買取方法 | 出張買取 |
買取金額 | 12,000円 |
買取地域 | 東京都 千代田区 |
ジャンル | 雑誌 |
冊数 | 1冊 |
主な内容 | L’UOMO VOGUE 坂本龍一「日本特集」1988年 |
本の状態 | ややキズ汚れあり |
L’UOMO VOGUE 坂本龍一「日本特集」1988年の買取を行ったスタッフからのコメント
東京都千代田区にお住まいのお客様より、イタリア発の男性ファッション誌『L’UOMO VOGUE(ルオモ・ヴォーグ)』1988年発行の日本特集号、坂本龍一氏がカバーストーリーを飾る貴重な一冊をお譲りいただき、ブックリバーにて高価買取を実施いたしました。本号は、1980年代末の世界的な「ジャパン・クール」ブームを象徴する雑誌として、現在では資料的価値・コレクターズアイテムとして高い評価を受けている名号のひとつです。
『L’UOMO VOGUE』は、イタリア版『VOGUE』のメンズ向け別冊誌として1967年に創刊されたファッション・カルチャー誌であり、ハイエンドなファッション感度とインテリジェンスを兼ね備えた誌面づくりで知られています。モード、建築、音楽、映画、現代美術、哲学、政治など、単なるファッション誌の枠に収まらない硬派な編集姿勢で、長年にわたり世界中の文化人やアーティストから厚い信頼を得てきました。
今回買取させていただいた1988年日本特集号は、そうした同誌の中でも特に高い評価を受けている一冊であり、以下のような要素が査定額に大きく反映されました。
- 表紙を飾るのは音楽家・坂本龍一氏
本号の象徴的存在として登場しているのが、世界的音楽家であり思想家・文化人でもあった坂本龍一氏です。YMO(Yellow Magic Orchestra)でのテクノ/電子音楽の革命的活動から、映画音楽『戦場のメリークリスマス』『ラストエンペラー』での国際的評価を経て、88年時点で彼は「グローバルとローカル」を同時に体現する日本人アーティストの筆頭として注目されていました。誌面では彼へのロングインタビューとファッションビジュアル、さらに彼が語る“日本”への視線が多くの読者の知的関心を刺激する内容となっており、特集としての完成度も非常に高い号です。 - 世界から見た“日本文化”の記録としての資料価値
同号では坂本龍一氏を筆頭に、日本の建築家・映画監督・デザイナー・俳優・作家・舞踏家など多岐にわたるクリエイターが特集されており、1980年代後半にヨーロッパから見た「日本文化の最先端」を一望する貴重な資料としての側面があります。記事構成・インタビュー・写真・アートディレクションのいずれもが質的に高く、学術的な視点からの引用・参照資料としても価値の高い号となっています。 - 状態の良好さと保存状態の美しさ
雑誌という媒体の特性上、経年劣化によるカバーの色あせ、角の折れ、背割れなどが生じやすいジャンルですが、今回のご依頼品は全体として非常に保存状態が良く、表紙の色褪せや擦れがほとんど見られず、背綴じもしっかりと保たれていました。ページの折れ、抜け、書き込み、切り抜き等も一切なく、40年近く前の雑誌とは思えないほどの良品でした。
お客様からは「当時、ファッションや音楽に関心が強く、海外版の雑誌を取り寄せていました。坂本龍一さんの表紙ということもあり、特に大切に保管していた一冊です。書籍に理解のある業者にお願いできて良かったです」とのお声をいただきました。
ブックリバーでは、このようなカルチャー雑誌・海外雑誌においても、出版年代・編集方針・収録人物・資料的価値・保存状態を総合的に評価し、専門的な知識をもったスタッフが査定を担当いたします。
今回の査定で特に評価されたポイントは以下の3点です。
- 坂本龍一氏が表紙を飾る特集号としてのコレクター人気
坂本氏の出演作や著作が次々と再評価されている現在、関連書籍や雑誌の需要が高まっており、とくに海外メディアにおける出演号は日本国内外で非常に高値で取引されています。今回のようなメンズカルチャー誌の貴重なバックナンバーは、資料・アーカイブとしての側面も併せ持っており、再販価値が非常に高いアイテムでした。 - カルチャー資料としての文脈性と紙面構成の完成度
単なるファッション写真集ではなく、1980年代の東京・京都・日本文化全般をヨーロッパからの視点で編んだ企画構成は、今なお学術的・研究的視点からも評価されています。美術大学・音楽学校・文化研究機関などからも問い合わせのある号となっており、買取需要の強い雑誌です。 - 千代田区という文化・学術・出版の中心地からのご依頼であること
千代田区は多くの出版社、古書店、大学・図書館・研究機関が集積する知的文化拠点であり、質の高い蔵書や資料が流通する傾向があります。当店では、こうした地域からのご依頼に対して、保存状態と文脈を丁寧に評価し、適正な買取価格をご提示しております。
ブックリバーでは、『L’UOMO VOGUE』をはじめ、以下のような雑誌・古本の買取を強化しています。
- 1980〜90年代のファッション誌・カルチャー誌・洋雑誌(Studio Voice、Relax、The Face など)
- 日本特集・東京特集・建築・デザイン・音楽・現代美術に関する特集号
- カルチャーアイコン(坂本龍一、細野晴臣、村上春樹、浅井慎平 等)出演号
- コレクターズアイテム化した雑誌(創刊号・限定号・特別装丁・増刊号)
- 雑誌に関する研究・展覧会準備などで需要の高いバックナンバー群
以下の条件を満たす場合、特に高価査定の対象となります。
- 書き込み・折れ・切り抜き・におい等がなく美品であること
- カルチャー的価値の高い特集号(著名人の表紙、創刊号、絶版号など)
- 同ジャンル雑誌を複数まとめてご依頼いただいた場合(査定UP)
千代田区をはじめ東京都内では、出張買取・宅配買取に柔軟に対応しております。「かつて大切に集めていた雑誌を、価値を理解する人に引き継いでほしい」「研究資料として譲り渡したい」など、ご相談はいつでも承ります。
LINE査定では、表紙・背表紙・特集内容がわかる写真をお送りいただくだけで、スピーディーに概算査定をご案内可能です。査定・出張・宅配はすべて無料。まずはLINE・電話・メールにてお気軽にお問い合わせください。
雑誌は、時代の空気を閉じ込めた文化のタイムカプセルです。1988年の『L’UOMO VOGUE』日本特集は、坂本龍一という表現者を通じて、“世界から見た日本”を静かに語りかけてくれます。
千代田区でカルチャー雑誌・バックナンバー・特集号の整理をご検討中の方は、ぜひブックリバーにお任せください。専門スタッフが一冊一冊の背景と価値を見極め、次の世代の文化担い手へ丁寧に橋渡しいたします。