歴史書 冨嶽三十六景の買取実績詳細


冨嶽三十六景の買取を行ったスタッフからのコメント
この度、東京都新宿区のご自宅より、葛飾北斎の代表作『冨嶽三十六景(奥付付き)』をお譲りいただきました。こちらは歴史書報社が手がけた復刻版で、原本の構成・色彩を忠実に再現した非常に完成度の高い美術書です。特に奥付が完備され、函・解説書など付属品がすべて揃った完品であったことから、非常に高い評価をさせていただきました。
新宿区は、早稲田大学や東京医科大学をはじめとする学術機関が多く、同時に新宿御苑や神楽坂など文化的な香りが残る地域でもあります。そのため、美術や歴史に造詣の深い方が多く居住しており、今回のお客様も長年にわたって浮世絵や日本美術関連の蔵書を大切に保管されてきたとのこと。ご依頼の背景には、ご家族の遺品整理があり、「父が生前大切にしていた本だから、価値を正しく理解してくれる業者に託したい」と、丁寧な想いをお持ちでした。
『冨嶽三十六景』は、葛飾北斎が70歳を過ぎた頃に制作した浮世絵の代表作です。富士山を主題としながら、江戸時代後期の風景、庶民の生活、自然の厳しさと美しさを巧みに描き出しています。特に「神奈川沖浪裏」「凱風快晴」「山下白雨」などは、構図の独創性と描写力の高さから世界中で愛されており、パリのオルセー美術館をはじめ、各国の主要美術館が所蔵しています。復刻版であっても、版元の信頼性と保存状態、揃いの完品かどうかで市場価値は大きく異なります。
今回拝見した復刻版は、奥付・解説付きの初期版で、保存状態も申し分ありませんでした。表紙の色彩も褪せておらず、ページに目立つ傷や折れもなく、まさに愛書家の方が大切に扱われてきたことが一目で伝わる一冊でした。復刻版とはいえ、美術史研究や展示会資料としての価値が高く、資料性・美術的意義・市場の需要などを総合的に判断し、適正な価格でお買取させていただきました。
新宿区は、日本有数のターミナル駅を有する都市機能の中心地でありながら、落合や中井、戸山など静かな住宅街や文化エリアも併せ持っています。こうした多面性から、美術館やギャラリーを頻繁に訪れる方や、専門的な趣味をお持ちのご家庭が多く見られるのも特徴です。また、神楽坂や早稲田など文学・歴史にゆかりのある土地柄もあり、明治〜昭和にかけて発行された芸術書・歴史書・学術資料などの買取依頼も多数ございます。
お客様からは「父は神楽坂近くの古本屋によく通っており、冨嶽三十六景も何度も眺めては話をしていました。状態が良く残っているうちに、価値を分かってくれる方に託せて安心しています。他にも何冊か蔵書がありますので、またお願いしたいです」といったお言葉をいただきました。こうした言葉は私たちにとっても大きな励みになりますし、次の世代への橋渡しを担う者としての責任を再認識する瞬間でもあります。
BOOKRIVERでは、葛飾北斎をはじめとする浮世絵師の図録・画集・研究書の買取に特に力を入れております。復刻版や展覧会図録、美術出版社・講談社・小学館などの信頼性ある発行元による本であれば、専門性と市場性の両面からしっかりと評価させていただきます。特に今回のように、奥付付き・完品・初期発行といった条件が揃っている場合は、プレミアム査定の対象となります。
また、新宿区という交通利便性の高い地域では、お仕事帰りや週末のご希望に合わせた夜間や休日の出張査定にも柔軟に対応しています。お仕事や介護、育児で時間の制約がある方にもご利用いただきやすい体制を整えております。重量のある美術書や大型の画集など、ご自身で店舗に持ち運ぶのが困難な場合でも、無料でご自宅まで伺い、その場で丁寧に査定・ご説明をいたします。
浮世絵や美術書の買取をご検討中の方は、ぜひ一度BOOKRIVERにご相談ください。『冨嶽三十六景』のような歴史的意義の深い作品から、各地の展覧会図録、研究者向けの美術史資料まで、幅広いジャンルに対応可能です。スタッフ一同、専門知識と誠意ある対応をもって、皆様の大切な一冊を正当に評価させていただきます。
今後も東京都新宿区の皆さまに信頼いただける出張買取サービスを提供してまいります。浮世絵や日本美術に関する書籍の整理・ご売却をお考えの際は、ぜひBOOKRIVERへお声がけください。