骨肉腫の基礎と臨床の買取実績詳細
- 買取書籍名
- 骨肉腫の基礎と臨床
- 買取金額
- ¥10,000
- 買取日
- 2025年8月25日
- 買取方法
- 出張買取
- ジャンル
- 医学書・薬学書・看護学書
- 冊数
- 1冊
- 主な内容
- 骨肉腫の基礎と臨床 その研究の歩み 2001年 編著 石井清一
- 本の状態
- 普通
- 買取理由
- 退職を機に蔵書整理
- 高価買取となった理由
- 時の骨肉腫研究の集大成としてのみならず、現代における研究・臨床への基盤を提供しており、今なお高く評価されているため
※掲載している買取実績は、お客様の同意を得た上で一部情報を加工しております。買取価格は市場価値や本の状態により変動いたします。
骨肉腫の基礎と臨床 その研究の歩み 2001年 編著 石井清一の買取を行ったスタッフからのコメント
荒川区にお住まいのお客様より、『骨肉腫の基礎と臨床 その研究の歩み 2001年 編著 石井清一』をお譲りいただきました。本書は、日本の整形外科・腫瘍学の分野において重要な位置を占める専門書であり、骨肉腫研究の歩みを体系的にまとめた医学文献です。骨肉腫は骨原発悪性腫瘍の中でも最も代表的であり、若年者に多く発症する難治性疾患として知られています。本書では病理学的知見、分子生物学的研究、診断技術の進歩、手術療法・化学療法・放射線療法の臨床的成果などを幅広く収録しており、2000年代初頭における骨肉腫研究の到達点を示した決定版といえる一冊です。
編著者の石井清一氏は、長年にわたり整形外科・腫瘍学の研究と教育に携わり、数多くの臨床現場に立ちながら、学術的にも豊富な成果を発表してきた日本を代表する医学者です。本書はその研究活動の集大成的性格を持ち、研究者のみならず臨床医、さらには研修医にとっても実践的な知識を提供するものとして高く評価されてきました。今日でも骨肉腫を研究する上で必ず参照される文献のひとつであり、古書市場においても安定した需要があります。
今回のご依頼主は荒川区に長年お住まいで、大学病院に勤務されていた元整形外科医の方でした。ご自身の研究室に長年保管されていた蔵書の一部として今回の医学書があり、定年退職を機に「専門分野で自分を支えてくれた知識の結晶を、次に必要とする若い研究者や臨床医に託したい」とのお気持ちで当店にご相談くださいました。実際に拝見した本はカバーにわずかなスレがある程度で、本文は書き込みや破損もなく、図表や写真も非常に鮮明な状態でした。医学書は研究や臨床の現場で使用されるため、書き込みや付箋が多く残るケースが一般的ですが、今回の一冊は大切に保管されていたことが伝わり、保存状態としても非常に良好でした。査定額をご提示すると「ここまで高く評価していただけるとは思っていなかった。大切に扱ってきた甲斐があった」と大変ご満足いただけました。
『骨肉腫の基礎と臨床』は、基礎研究と臨床応用を架橋する点で特に価値があります。病理学の基礎では、腫瘍細胞の形態や分化、増殖パターンの詳細な記述がなされ、分子生物学的研究では遺伝子変異やシグナル伝達経路の異常が解説されています。臨床編では、画像診断技術(MRI、CT、PETなど)の進歩と、それらを組み合わせた正確な診断の重要性が示されており、さらに外科的切除の手技や再建術の工夫、術後補助療法の成果など、実践的な臨床知識が豊富に盛り込まれています。こうした体系的記述は、当時の骨肉腫研究の集大成としてのみならず、現代における研究・臨床への基盤を提供しており、今なお高く評価されています。
査定において特に重視されるポイントは以下の三つです。
- 保存状態:医学書は使用頻度が高いため、書き込みや付箋、汚れが残りやすいですが、美品に近い状態は高評価につながります。カバーや函が揃っている場合も価値が上がります。
- 希少性と完備度:専門性の高い医学書は発行部数が限られており、絶版になると入手困難になります。特に全章・付録・索引が欠けなく揃っていることは重要です。
- 需要と実用性:骨肉腫は整形外科・腫瘍学において重要な研究対象であり、診断や治療の現場で実用性が高いため、研究者や医師からの需要が安定しています。
今回の『骨肉腫の基礎と臨床』は、これら三条件をすべて満たしていました。保存状態が良好で、欠落もなく完備、さらに研究者・臨床医双方からの需要が続いているため、高価査定を実現することができました。
荒川区は大学病院や研究機関へのアクセスも良く、医師や研究者が多く暮らす地域です。そのため医学書や専門書の整理依頼をいただくことが少なくありません。今回のお客様も「単なる処分ではなく、学問と臨床を支える人に役立てたい」という強い思いを持たれており、その気持ちを大切にして査定を行うことができました。査定現場では、一冊ごとに図表や写真、印刷の鮮明さを丁寧に確認し、再利用に十分適した状態であることを確かめました。
市場動向を見ても、腫瘍学・整形外科学関連の医学書は需要が安定しています。特に骨肉腫に関する体系的な専門書は刊行数が限られており、絶版後は市場価格が高騰する傾向があります。電子媒体での学習が普及する時代にあっても、紙媒体の医学書の信頼性は依然として高く、臨床現場で活用され続けています。
BOOKRIVERでは荒川区をはじめ東京都内全域で出張買取を承っております。医学書や専門書は重量があり、まとまると運搬が困難ですが、当店スタッフが直接ご自宅へ伺い、その場で査定から現金でのお支払いまで責任を持って行います。一般の古書店では評価が難しい専門医学書も、当店では市場データと過去の取引実績を踏まえ、専門知識を持つ査定員が誠実に査定いたします。
医学書の買取は、単なる古書取引ではなく、医療知識の継承です。『骨肉腫の基礎と臨床』のような一冊は、過去の研究成果を次世代の研究者や臨床医に伝える橋渡しであり、医療の発展に貢献し続ける存在です。今回のご依頼を通じて改めて感じたのは、一冊の医学書には知識の重みと臨床の歴史が刻まれており、それを未来へと繋ぐ役割を担うことが査定員の使命であるということでした。
この度、荒川区で買取させていただいた『骨肉腫の基礎と臨床 その研究の歩み 2001年 編著 石井清一』は、保存状態、希少性と完備度、需要と実用性という三条件をすべて満たしていたため、高価査定とさせていただきました。BOOKRIVERでは医学書 買取 荒川区をはじめ、骨肉腫 医学書、石井清一 編著書、腫瘍学関連書籍の買取を強化しております。荒川区で蔵書整理や医学書の売却をご検討の方は、ぜひお気軽にご相談ください。大切に受け継がれてきた医学書を誠実に査定し、その価値を未来へとつなげてまいります。