パリ革命序論の買取実績詳細
- 買取書籍名
- パリ革命序論
- 買取金額
- ¥38,000
- 買取日
- 2025年8月9日
- 買取方法
- 出張買取
- ジャンル
- 洋書
- 冊数
- 18冊
- 主な内容
- 18世紀希少古書 1789-90年出版 パリ革命序論 全巻
- 本の状態
- 普通
- 買取理由
- 書棚の整理
- 高価買取となった理由
- 活版印刷の美しい組版、手漉き紙特有の質感、18世紀製本の背の装飾など、書籍としての工芸的価値も高く評価されるため
※掲載している買取実績は、お客様の同意を得た上で一部情報を加工しております。買取価格は市場価値や本の状態により変動いたします。
18世紀希少古書 1789-90年出版 パリ革命序論 全巻の買取を行ったスタッフからのコメント
東京都葛飾区にお住まいのお客様より、18世紀末に刊行された希少洋書『パリ革命序論(1789-1790年出版)』全巻をお譲りいただきました。フランス革命直後という激動の時代に執筆されたこの古書は、当時の社会思想や政治的背景を直接伝える一次資料として、世界的に高い評価を受けている稀覯本です。出版から230年以上が経過しており、現存する部数は限られているため、古書市場でも滅多に見かけることのない極めて貴重な書籍です。
今回ご依頼いただいたお客様は、葛飾区内で長年古書や洋書の収集をされてきた方で、特に歴史分野の書籍に造詣が深いコレクターでした。これまで何十年もかけて国内外で集められた蔵書の中から、「本当に必要とされる人へ渡したい」とのお考えで一部売却を決断されたそうです。洋書の稀少本は一般的な古書店では査定が難しく、適正な評価をしてもらえないケースも少なくありません。その点、当店「BOOKRIVER」では洋書専門の査定実績を豊富に有しており、今回のご相談につながりました。
実際に現物を拝見したところ、1789-1790年刊行の全巻揃いというだけで大変価値のあるものでしたが、さらに驚いたのはその保存状態の良さでした。経年による紙の自然な色味の変化はあるものの、ページの欠落や大きな破損は見られず、綴じもしっかりと残っていました。革装丁の背表紙には当時の金箔押し装飾が美しく残され、時代を超えてきた風格を感じさせます。通常、18世紀の革装本は乾燥や湿気の影響を強く受け、ひび割れや剥がれが見られることが多いのですが、今回の蔵書は大切に扱われてきたことがひと目で分かる素晴らしい状態でした。こうしたコンディションは査定額に大きく反映されるポイントです。
査定を終えて金額を提示した際には、お客様から「思っていた以上の高額で驚きました。大切にしてきた本を正しく理解し、評価していただけて安心しました」との感謝のお言葉をいただきました。査定員としても、歴史的意義を持つ洋書に触れ、その価値をきちんと評価できたことは大きな喜びであり、専門店としての責任を果たせた瞬間でした。
『パリ革命序論』が特に評価される理由は、単なる歴史書ではなく「その時代を生きた人々の視点」で書かれた一次資料である点にあります。革命期の思想や議論をリアルタイムで記録した文献は、後世に書かれた解釈的な歴史書とは異なる迫力や臨場感を備えており、歴史研究者にとっては代替の利かない資料です。とりわけ1789年から1790年という出版時期は、バスティーユ牢獄襲撃から人権宣言公布といったフランス革命の最も劇的な局面にあたり、この時期に刊行された書籍は現存数も少なく、価値は非常に高いものとなります。
査定において重視されるポイントは次の3つです。
- 保存状態の良さ:革装丁の劣化、ページの欠損、しみや破れの有無が大きく査定を左右します。全巻揃いで良好な状態を保っていることは極めて高い評価につながります。
- 希少性と流通量:18世紀出版の原典は流通数が極端に少なく、特に革命関連の一次資料は世界的に見ても価値が高く、古書市場での需要が安定しています。
- 学術的・歴史的需要:大学図書館や研究機関、歴史学者・コレクターによる需要が絶えないため、市場での評価が下がりにくく、将来的にも価値を維持しやすいのが特徴です。
葛飾区という地域は、下町情緒の中にも学術的な活動や文化への関心を持つ方が多く、長年コレクションを楽しんできた方からの買取依頼も珍しくありません。特に都心部に近くアクセスが良いことから、古書収集家や専門研究者が居住していることも多く、学術的価値のある書籍が眠っているケースも少なくないのです。今回も、長年大切にされてきたコレクションの中から、研究者や次世代の読者に引き継がれるべき一冊が当店に託されました。
当店BOOKRIVERでは、洋書・和書を問わず、学術的価値やコレクション性のある稀覯本を正しく査定できる専門スタッフが在籍しております。特に洋書は版の違いや出版年代、地域によって評価が大きく変動するため、豊富な知識と経験が欠かせません。過去の取引実績や国内外の市場動向を参考にしながら、公正かつ適正な査定を行うことで、お客様の大切な蔵書を安心してお任せいただける体制を整えております。
また、葛飾区をはじめ東京都内全域において出張買取に対応しており、大量の蔵書や重量のある古書の整理にも柔軟に対応可能です。18世紀刊行の洋書のように、古書は一点一点が重厚で運搬が大変な場合も多いですが、当店スタッフが直接伺い、その場で査定から買取まで行いますので、お客様の手を煩わせることはありません。査定額にご納得いただければ、その場で現金にてお支払いできるため、安心かつスピーディなお取引が可能です。
洋書の買取は単に古い本を売るという行為ではなく、文化や歴史を未来へと継承する大切な活動でもあります。『パリ革命序論』のような18世紀の希少古書は、過去の思想や時代背景を現代に伝える貴重な文化遺産です。その価値を正しく理解し、必要とされる研究者や愛好家のもとへつなげることは、私たち査定員にとっても大きな責務であり、やりがいを感じる瞬間でもあります。
今回、葛飾区にて18世紀刊行の希少古書『パリ革命序論(1789-1790年出版)』全巻を高価買取いたしました。歴史的・学術的価値の高い洋書や古典籍の査定・買取は、専門知識を持つBOOKRIVERにお任せください。葛飾区をはじめ東京都全域で出張買取に対応しておりますので、蔵書整理や相続本の処分、学術書やコレクション洋書の売却をお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。大切にされてきた一冊一冊を丁寧に査定し、その価値を未来へとつなげてまいります。が開かれ、200年以上前のパリの鼓動が現代に甦ることを願っています。